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子供の相談

実際の相談

食生活の乱れ、スマホの使い過ぎで睡眠不足、友達関係や受験のストレスなど、近年子供を取り巻く環境は子供の心と体の発育に決してよいとは言い難い物があります。

そのため、子供の漢方相談は、ここ数年大変増えています。

また、成長期に漢方薬を飲むと、体や脳の発達にも良いと考えられています。
そのため、気になる症状が改善した後も、成長期のお子さんにはなるべく漢方薬を長く続けるようにお話しています。

ここでは、幼児期、学童期、思春期と分けて実際の漢方症例をご紹介します。

幼児期

6才 男の子 夜尿症

来年小学校入学を控えて、それまでになんとかおねしょを治したいとお母さんと一緒にご相談にみえました。体の冷えと、腎臓の発育不全と考え、体を温める漢方薬と、腎臓の発育を促進する漢方薬を出しました。良くなったり元にもどったりを繰り返しながら、4か月後にはおねしょをしなくなり、おむつを卒業できました。


3才 男の子 慢性鼻炎

以前からお母さんが当店で漢方薬を飲んでいましたが、お子さんがよく風邪をひいて鼻が詰まり、耳鼻科に行くたびに抗生物質を処方されているということでした。病院の薬を長く飲ませることに抵抗があり、何か良い漢方薬はないかと相談されました。
鼻詰まりが強く、黄色粘り気のある鼻水が出ているようでしたので、鼻腔内の炎症を抑え、鼻をスッキリ通すお薬を出しました。小さいお子さんなので、苦い漢方薬が飲めるか心配でしたが、はちみつを入れて混ぜると、嫌がらずに飲めるということでした。漢方薬を飲むと、比較的すぐに鼻はスッキリし、それ以上熱が出たり中耳炎になることがなくなってきたということでした。毎日飲む必要はないので、症状が出るとお母さんが漢方薬を買いに来ます。

学童期

小6 女の子 便秘

赤ちゃんの頃から便秘気味でしたが、生理が始まってからはさらにひどくなり、週1回出るか出ないかというくらいで、便秘が続くと吐き気や食欲不振があったそうです。心配したお母さんがお子さんを連れてご相談にみえました。体が冷えやすく、特にお腹は触るとヒンヤリしているということでした。便秘薬を使ったことないということでしたので、漢方の穏やかな便秘薬をご紹介して、便通の状態に合わせて飲んでいただくことにしました。同時に、お腹の冷えが便秘の原因と考え、お腹をあたため、腸の動きをよくする漢方薬を出しました。
漢方の便秘薬はとても体に合っていて、毎朝気持ちのよい排便があるということでした。その後、お腹を温めるお薬を3か月くらい続けていると、漢方の便秘薬を飲まなくても、2~3日に一度は自力で気持ちの良い排便がついてきたということでした。


小5 女の子 夜尿症

おねしょが治らず、赤ちゃんの頃から毎晩おむつをはいているということでした。2か月後に林間学校があり、それまでに何とかしたいと、お母さんと一緒にご相談にみえました。体は細く色白、ぜんそくもあるということでした。漢方薬は体を温め、腎臓の発育を促進するお薬を出しました。飲み始めて数日で、効果がハッキリと現れ、おねしょをしない日が多くなってきました。林間学校に行く頃にはほとんどおねしょをしなくなり、林間学校でも失敗することなく、友達と楽しんでこれたようです。その後、漢方薬をやめてもおねしょをすることはなく、ぜんそくも軽くなったということでした。


小5 女の子 ストレス性の胃腸障害

小さいころから胃腸が弱く、食欲がなく、よく下痢をしていたそうです。また、乗り物酔いもひどかったそうです。中学受験をすることになり、塾に行くのがストレスのようで、塾に行く時間になると、お腹が痛くなり、吐き気がするということで、塾は休みがちになっていました。困ったお母さんが、ご相談にみえました。
冷たい物が好きで、よくアイスやジュースを飲んでいたということで、元々の胃腸の弱さに、冷えが合わさり、さらにストレスが加わったことで、色々な症状が出ているようでした。漢方薬は、ストレス性の胃腸障害を改善するお薬と、お腹を温めるお薬を出しました。同時に、冷たい物の飲食を控えてもらいました。
漢方薬を始めて、3か月過ぎるころには、塾の前でも具合が悪くなることは無くなり、ちゃんと通えるようになったということでした。乗り物酔いも全くなくなり、大変喜ばれました。


小4 女の子 チック

運動性と音声チックがあり、小児精神科にも通ってお薬を飲んでいましたが、今一つ効果が感じられず、ご相談にみえました。未熟児だったということで、年齢の割には体が小さく、食も細ったということでした。興奮しやすく、落ち着きがないということで、気持ちを落ち着かせ、体の発育を助ける漢方薬を出しました。飲み始めてすぐに、食欲が出てきて、良く食べるようになったということでした。運動性のチックは、比較的早く良くなりました。漢方薬を飲み始めて半年過ぎたころには、体格もだいぶよくなり、落ち着いてきたということでした。現在飲み始めて1年が経ちましたが、チックはなくなり、体も丈夫になり、お母さんに喜ばれています。


小4 男の子 慢性鼻炎

以前からお母さんが当店で漢方薬を飲んでいましたが、お子さんが2人ともアレルギー体質で、よく風邪をひくということでした。特にお兄ちゃんの鼻炎がひどく、一年中鼻が詰まっていて、しょちゅう耳鼻科に連れて行かなくてはならなくて大変だと話していました。何か飲みやすくて金額的にも続けやすい漢方薬はないかとご相談されました。お兄ちゃんの方は、鼻炎の薬と、長く飲んでもらう体質改善の薬を出しました。体質改善の薬の方は小さな粒のお薬なので、飲みやすく嫌がらないようです。弟はまだ幼稚園でしたが、お兄ちゃんが飲んでいるのを見て飲みたがるということなので、少ない量で飲んでもらうことにしました。兄弟で飲み始めて3か月くらいで、お兄ちゃんの鼻炎はかなり改善し、鼻炎の漢方薬は症状が出た時だけ月に数回飲めばよいくらいになりました。2人とも食欲が増し、体格が良くなってきたということでした。現在、飲み始めて半年が過ぎましたが、2人とも風邪をひきにくくなり、アレルギー体質も改善してきているようだとのお話です。

思春期

13才 女の子 不眠症

私立の中学受験が終わり、第一希望の学校に入れたのですが、学校の勉強が厳しく、ついていけるか不安で、眠れなくなってしまった。ひどい時は一睡もできずに、体がフラフラするということで、学校も休みがちに。そういった状況が半年くらい続き、このままでは進級も危ないということで、ご相談にみえました。
不安感が強く冷え症。食欲もムラがあるということで、体を温め、胃腸を整え、不安感を和らげるお薬を出しました。
漢方薬を飲み始めて3~4日で眠れるようになり、食欲も出てきました。漢方薬を飲むと、体が温まってホッとするということでした。
2か月くらいたつとだいぶ体調も安定してきて、夜よく眠れるようになり、朝も早く起きれるようになったので、学校にはきちんと通えているようです。


14才 女の子 気分の落ち込み、疲れやすい

体力がなく、よく風邪をひく。また、気分の落ち込みが激しく、学校も休みがちに。ブログを読んだお母さまに連れられてご相談にみえました。

体の冷えが強く、むくみが強い。胃腸も弱く、ジーっというセミの鳴くような低い耳鳴りがありました。
むくみ、低い音の耳鳴りは、腎虚の典型的な症状です。また、冷えが強いので、腎陽虚と考えられます。
漢方薬は腎陽虚のお薬と、気分を安定し胃腸を整えるお薬を出しました。
2か月後にはかなり体調も安定し、疲れにくく、風邪もひきにくくなったそうです。気分も安定し、ひどく落ち込むことはなくなりました。むくみ、冷えも改善しました。
毎回学校の尿検査で引っかかっていたそうですが、漢方を飲み始めて、今回は初めてひっかからなかったと喜んで教えてくれました。耳鳴り、むくみも改善し、腎機能がかなり良くなっていると考えられます。


16才 女の子 イライラ、キレやすい

いつもイライラしていて、怒りっぽい。嫌な気分が長く続く、そのせいで人間関係がうまくいかないことも。耳鳴り、むくみも気になっているようでした。以前からご本人がとても悩んでおり、当店のブログをご本人が見つけて、お母さんとご相談にみえました。
イライラが強いため、夜もなかなか寝付けず、生理前は特にひどくなるということでした。また、朝はなかなか起きれず、学校も遅刻が多かったそうです。
漢方薬はイライラを抑えるものと、ホルモンバランスを整えるお薬を出しました。
飲み始めて1か月後には自分も周りも認めるほどにイライラは改善。
生理痛前もかなり気分が安定していると話していました。
その後、学校のストレスがあったりすると、一時的に逆戻りするような時もありましたが、全体的にはかなり性格が穏やかになってきたと、お母さんも喜んでいました。この方は1年近く飲んで、漢方薬を卒業しました。


17才 女の子 生理痛

生理痛がひどく、市販の痛み止めでは効かないくらいで、生理の日は学校を休まなくてはならなかったそうです。お母さんと一緒に婦人科も受診しましたが、治療法としては特になく、ピルを勧められました。まだ高校生でピルを飲むのも抵抗があるというと、結局痛み止めのみ処方され、漢方薬でどうにかならないかと、お母さんと一緒にご相談にみえました。
体が細く、色白で、手足の冷えもあり、月経血には塊が混ざるそうで、典型的な冷えのお血(血液の汚れ)です。漢方薬は、体の冷えを取り、子宮内の血流を良くする処方を出しました。飲み始めて最初の生理の時は、逆に痛みが強く、月経血はいつもより量が多く、塊もたくさん出たということでした。子宮内のお血が生理でかなり排泄されたと思えます。
次の生理から痛みはぐっと軽くなり、月経血もきれいになり、痛み止めもかなり減ったということでした。


お受験漢方

世田谷区は教育熱心な土地柄で、秋頃から受験生のお子様の相談が増え始めます。
特に中学受験のお子様の相談が一番多いです。
体がまだ未発達なのに、夜遅くまで塾通いをして睡眠不足になったり、運動不足でイライラしたり。またインフルエンザの流行る時期なので、風邪をひきやすいお子さんも心配になるようです。
「中学受験は親の受験」という言葉もあるくらい、親御さん、特にお母さんも強いストレスを感じている場合も多いです。
相談をして必要と感じた場合は、お母さんにも一緒に漢方薬を飲んでいただいています。
お母さんが精神的に落ち着くと、お子さんも安心して勉強に取り組めるものです。
大事な本番で頑張った成果がでるよう、漢方薬を上手に使っていただきたいと思います。

当店での実際の症例は以下をご覧ください。

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